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2006年7月30日 (日)

仁義無き戦い~小銭編~

  さて、ここNZ。いよいよ明日7月31日から、新しい硬貨が市場に出回る。現行の50、20、10セントは、流通分から徐々に変わっていくものの、とうとう5セント玉の命も本日30日限り。明日の31日からは、最小単位が10セントになる。

※日本で言えば、10円玉が最小単位になるようなもの。え?あら、それじゃお賽銭に困るわ。

じゃ支払いはどうなるの?と言うと、5捨6入(スウェーデン方式というそう)国内郵便の切手は45セント。じゃ5捨6入、ってことは、切手1枚買うと、繰り下げで40セントになる・・・ってことよね?それってどよ?

 先日キレイさっぱり片付けたコブタの貯金箱。小銭は無事銀行に入金済み。ウチの旦那も、さすがに出て来やしない50c玉で懲りたのか、あれからコブタに新たな入金はしておらず。おかげでコブタは『減量に成功』。ちょっと羨ましい。

 不思議なことにNZ。今まで何気なく貰ったお釣りが、よく見るとオーストラリアのだったり、フィジーのだったり、何てことはしょっちゅう。色も大きさも確かによく似てるのだけど、要はエリザベス女王が付いてりゃいいというのか、担当者がアンポンタンなのか。前の会社でも、ハラハラしながら売り上げを入金に行っても、銀行員は気にもせず、そのまま扱ってくれてたし、逆に銀行で両替した小銭に他国のが混ざってることもたびたび・・・。貨幣価値もへったくれも関係なし。大らかなNZ、ってか、大雑把すぎ。
 日本で、いくら大きさが似てるから、と韓国の500ウォン硬貨を使ったら、『あら?ま、いっか。』ではすまされません!犯罪よっ。きっと通報の1つや2つされるはず。

『新旧コインが入り混じる31日以降、銀行入金、及び両替をしたいヤツは、新旧コインを全種類において分けた上で数を数えやがれ(怒?)!』との指示が、各金融機関から出ており、面倒至極。かくして、つい先日までダラダラと何でもありで入金してた店の多くが、真剣にコインを仕分けてる模様。その証拠に、

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はっ!こんな1ドルが私の財布に・・・。これがまた裏は、ってぇ~と、

Photo_89
 知らぬ間に、私の財布にAUSからの移民がいるわっ。

今までは気付きもせずに使えていたはずの、このおっさんのアップはいまや特に目立つのか、最近何度も何度も、
「これNZのじゃない。ダメ。」
と断られて、私の財布に長居中。
客の私としては、釣り銭を、
「NZのじゃない!」
と、断る権利はあったはずだけど、肝心の習慣がないので覚えなし。(おお、この釣りを貰った私もアンポンタンなのか?!)しかしこの人、いつからウチに住んでるんだろう?

 そして、こちらは

Photo_90
恐竜の末裔トゥアタラ。ウチにもまだ生き残ってたのか、キミら?!

なんの躊躇も猶予もなく、今晩深夜0時から突然役立たずの厄介者となる5セント玉。

 えぇ~い、早く使っちゃえ!と出そうとする私。

 えぇ~い、早く減ってよ!と、釣りを出す店。

ここ数日、仁義なき戦い最終戦はデッドヒートを繰り広げた挙句・・・。

とうとう時間切れ。
勝負は、私の負け。この2枚とおっさんは、とっときますです。
※追記。一応しばらくの間は5セント、銀行での両替はしてくれるそうです。回収された5セント、はるばる韓国に送られ溶かされるとか。自国での処理すらできんのかい?!

Banner_01_117「SATO、ビンボ臭すぎ。」と思う方も、「私なら寄付しちゃうわね。」と思う方も、「AUSのコインはワシにくれ。」って方も、「え?私が今持ってるのはどうなるの?」って方もクリッククリック!
え~っと、NZ政府は、どうやら今回のコイン鋳造発注、カナダに依頼したそうな。え?自国で作成もできん?Made in CanadaのNZコイン?それって政府自体が、NZ人の期限を守れないのを認めてるようなものかと・・・(苦笑)。

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コメント

サイズが違うんですね・・・
ちょっとビックリしました
っていうか、誰ですかそのおっさん?
つい、自分のコイン探してみましたが
いませんでしたよ?

とりあえず、明日からも知らないで使おうとする人がいる・・・
に5セントBet!

投稿: D | 2006年7月30日 (日) 17時46分

いやーSATOさん、面白すぎ!!陛下のコインはイギリスと同じだわ。イギリスのも混じってません??

イギリス人結構オーストラリアにはホリデーに出かけたり、太陽を求めて出稼ぎに行く人も居るようなので、似たコインが交じり合ってNZにも進出しそうですが、SATOさんのお財布に残ってませんか??
そうそう長男の友達にNZから来た子がいます。その子の話になるとSATOさんのポストを思い出し、にやけちゃいます。

投稿: ちむ | 2006年7月30日 (日) 22時03分

随分前になりますが、アメリカのNHに住んでいた頃はカナダのコインがまじってることは珍しく有りませんでした。私もそのまま使ってましたよ。イングランドではスコットランドのコインが混じってました。日本で韓国や中国のコインを使うと犯罪者となるのは、円とウォンや元の間の為替レートがあまりにも違うからではないでしょうか?その論だと、韓国で日本硬貨はつかえることになりますが、ほんとでしょうか?

投稿: トマ | 2006年7月30日 (日) 22時59分

やっぱり不思議な国だ~NZ。
っていうか、日本が生真面目すぎるだけなのか?!
と、最近どっちがわーるどにおけるすたんだーどなのかと考えると...
NZ?!
って気がする、今日この頃。
カナダで時々アメリカのペニーが混じってたもんなあ。おつりで。

投稿: hiyochan | 2006年7月31日 (月) 02時44分

手元に
『ソ連崩壊後のモンゴルで通用していた、明治8年の一円銀貨』があります。
友人が1993年にモンゴルに出かけ、市場でお釣として貰ったものです。
当時のモンゴル経済は、混乱の極みにあったらしく、国としての通貨が存在したのか、信用がなかったのか。
市場では、$・元・¥・ルーブル・£・・・
新旧入り乱れて、それでもその場限りの経済は成り立っていたとか。

傷だらけになり、磨り減った銀貨は、120年ほどの年月を、どうやって過ごしてきたのでしょうね。
当時コインを集めていた息子にお土産として手渡され、余生をコインブックの中で穏やかに過ごしています。

投稿: Futa-bar | 2006年7月31日 (月) 04時03分

Satoさん、ご忠告ありがとうございました。おかげさまで数えて計算して行ったのでスムーズに済みました。何枚あんの?いくらになんの?って聞かれて、重さはかってはい、おしまい。なぜかドリルで穴をあけたものもありましたが、特にお咎めなし。
ある意味、あっけなかったかも。

投稿: えみ | 2006年7月31日 (月) 14時26分

>Dさま、
>誰ですかそのおっさん?
>つい、自分のコイン探してみましたが
>いませんでしたよ?
え、まさかこれバッタモン?ぱちもん?AUSって書いてあるこども銀行とか?継続調査を乞う。報酬はこのコインでど?

>ちむさま、
イギリスのは見たことはなかったのですが、NZのシリングコイン!!は見たことあります。ちなみに、シリングが使われてたのは1967年以前なのですが・・・古っ!
またにやけに来て下さいね(笑)。

>トマさま、
500円、韓国で使ってみたい気もします。でも確かに貨幣価値が違いすぎるので、貧乏(性)な私は無理です(笑)。

>hiyochanさま、
ダメです、ここをわーるどすたんだーどにしては!人口たった400万人ですよ!でもここ並みの暢気さは世界で多数派かも・・・。

>Futa-barさま、
>『ソ連崩壊後のモンゴルで通用していた、明治8年の一円銀貨』
これはすごいです。もう3世紀、そして何カ国も旅をしていろんなものを見てるんですよね。
Futa-barさんの息子さんのコレクションの中に、太古から多くの生物の進化を見つめた『恐竜の末裔』トゥアタラ(5セント)はいかがでしょう。って、コインは新しいですか・・・。

>えみさま、
そうそう、とってもあっけないんです、彼等。
でも、小銭は分かる、秤でも。以前、会社の入金でまとまった金を持ってった時、わざわざお札を10枚ずつクリップで止めて持ってったにもかかわらず、銀行は『枚数』を数えるのではなく、『重さ』をクリップごと計ってましたよ。クリップの大きさもまちまちなのに・・・。どよ?ああ、そんな国よね、NZ・・・。

投稿: SATO | 2006年7月31日 (月) 23時45分

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