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2006年5月30日 (火)

苦悩の日本語教室vol.3 後半

 前回までのあらすじ:日本語教室始まる。クラス全体、楽しく練習をしていた先回突如現れた『ヤツ』は、この辺りでは有名な変わり者、おまけにヘベレケで、授業を妨げ続ける。やはり、酔って登場、というのは許しがたく、『フトドキモノは斬れ(笑)!』という指令と準備の下、さあ始まった第3回。すると・・・あら?今日の『ヤツ』模範生?

そんな3回目の詳細、”前半”は
こちらをどうぞ。

 『ヤツ』。Sくん。そこにいました。全然ごく普通に。でも、”ごく普通”の状態でも、他の星と交信している人間なんですが、今日は酒の臭いもさせず、遅れもせず・・・。来ちゃったって感じですな、こりゃ。
「こんばんは~。あ、Sくん(=ヤツ)、今日はもう来てるんだ。い~ぞい~ぞ。だって先週は遅かったもんね。
と、SATO軽くジャブ。
横で話を合わせてた、クリスとマイケルAは、ちょっと私に目配せ、そして苦笑い。

するとSくん、
「遅かったぁ~?ボクがぁ~?(←へ?覚えちょらんのか。)うっそ~?ボク日本語勉強したいんだも~ん。」 とヘラヘラ。 こっちが訳分からんわ(怒)!!

「今日は酔ってないよね。」
と、旦那が一言。お~!さすが普段問題児担当の教師。真っ向からの強烈なストレートが一発!

すると・・・Sくん。
酔ってた?知らないよ。いつの話だよ(←って、お前先回しか来てないし)・・・。オレ酔ってた~?覚えてないよ~。そぉ・・・。
と、言いながらもだんだん語尾が弱くなる・・・。だけど真っ赤に(←やっぱ充分覚えてるんじゃん、自分。嘘はいかんよ、嘘は)

傍のクリスとマイケルAは無言で頷いてる。ワタシ、彼らをこれ以上もう巻き込んじゃいかんな。

「あのね、Sくん。今度酔ってここにくることがあったら、キミに授業はできないから。」
と、キッパリ言いました。

・・・し~ん。顔面蒼白になったSくん=ヤツ。赤やら白やら忙しいヤツだぜ。
「ホントに?ホントに?ホントにそうなの?」
はい、ホントです。 だってホントなんだもん。そのつもりだったもん、今日も。

ガックリと肩を落とす、Sくん・・・。
え?もしや半ベソ・・・?マジ?泣くなよぉ!なんでこっちが悪者になるんだ?

一応、隣りの席に座ってたクリスのマブダチ(古っ)、マイケルAを外に連れ出し、
「先週は悪かったね。キミらに迷惑かけたね。Sくん、ちょっとアレ、だからさ。」
というと、マイケルAはCOOLに、
「俺ら、真剣に日本語勉強しに来てんだから、ヤツのことなんてぜ~んぜんっ気にしてないぜ!だからセンセも気にすんなよ。なっ!」

ああああああ~~っっっ(号泣)!!なんてCOOLなヤツ。
これでハンサムクリスのように勉強が出来たらもてるだろうに(←老婆心)。

と、こんな調子で始まりました、第3回。

メンバー、再度復習しましょか。

『ハンサム』クリス、おちゃらけ『マイケルA』、『ヤツ』Sと『旦那』、『母』ヘザーと、小学生の娘『ジャズミン』、おっさん『マイケルB』と、近所の『クリスティーン』。そして、一回休みの60km遠方オヤジ『ヒュー』。

第3回目、来た人は合計6人。減ったのはもしや・・・?!

「クリスティーンとヘザーは休み。クリスティーンのバースデーパーティ中。」
と現れた『マイケルB』と『ジャズミン』。

ほぉ~、良かったぁ。って、あら?アンタ達、みんなお知り合いだったの。
「アタシがママの分も勉強してくの、今日は。で、教えてあげるんだ。」
と、ジャズミン。エエ子やな~(涙)。って、普段もそんな感じやろ、キミら。

こんなに長いこと書いて、やっとこさ7時の授業開始。 前置き長すぎなアタシ!

先週、どたばたのまま、終わってしまった『お買い物に行く』の復習編から開始。そして新規は時間表現。

お買い物編の、見たこともないお金(円)の各単位、物の形による数え方が違う(枚、本、ひとつふたつ)など、どんなクラスでも、もう”あっぷあっぷ”になっちゃう課。
じゃ一緒に復唱しましょ!というと、みんな元気でワイワイ声に出す。でも、ここから先がKIWIの重要課題の1つ。
KIWIったら、田舎もん 内弁慶 シャイな方が多く、『じゃ、アナタ!読んでみて。』とか、『アナタAさんとこ、アナタBさんとこ、ほい、会話を読んでみよう。』なんてことになると、真っ赤になっちゃって緊張しまくり。人前じゃ何もできない人に変身!! ちなみにこれでも、1人を除いて大の大人達。
しょうがないので、(嫌々だろけど)旦那を餌食に、まず恥をかいてもらう。これで、他の人も続けられる(はず、希望的観測)。

そしてもう1つのKIWIの驚愕の事実が!
彼らは小学校はもちろん、ハイスクールでも、母国語=英語の文法を詳しく学ばないのだ!普段そんなNZ国指定のカリキュラムで授業をしてる旦那が言うんだから間違いない。おまけに旦那もよく分かってないし(←ってチミ、純KIWIじゃないけどな)
道理で先週、主語には「は」だの、目的語には「を」だのって説明しても、????って顔してるのよ、みんな。だってそんなの知らないんだもん、”ちょっと足らないSくん”だけじゃなくって。

例えば、
「ハンバーガー みっつください。」
の「」の使い方が分からない。目的語?なんじゃそりゃ~?って感じ。
目的語どころか、この先初心者クラスでも、動詞(食べます、飲みます等)や形容詞(寒い、暖かい、高い、安い等)の活用、副詞(もっと、少し等)なんかも出てくるのに・・・ど~したもんでしょ?日本と違って、この人達の生活に日本語の必要性がないから、さっぱり想像も付かないみたいだし・・・。 はぁ~、先が思いやられるぜ。

その後、時間、分の言い方、そして尋ね方の会話練習。
ほら、『分』ってのも、数字によって数え方違うじゃない、『ぷん』やら『ふん』やら。
「また覚えるのぉ~?」
って感じでもうヘロヘロなみんな。見てるのも気の毒で、予定だったのを一部カットして、10分早く終わりました・・・(笑)。

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怒られた後のSくん、気になりますよね・・・。
実はまるで独り言をいう借りてきた猫(←独り言は少し小さくなった)でした
。でも、本当に少し『オツムの弱い』人なので、可哀想なくらい授業が分かってないの。ず~っと他のページを開いて一人でブツブツ・・・。で、
簡単な、本当に簡単な質問をしても、理解が出来ないのよ。例えば時計を指して、
私:「なんじですか?」
Sくん:「なんじですか?」
私:「いや、時間を聞いてるのよ(英語)?」
Sくん:「え?ああ。○○時だよ(英語で返してくる)。」
こんな感じ。みんなに同じ「何時ですか?」っていう質問を一巡した後、一番簡単なのを彼に指した会話がこれ。

日本語で何かを言えば、もう全くのオウム返しだけしか出来ない。ひらがな練習は、ウチで1人で書いてるみたい。でも書き順の説明は全く聞いてない。←彼、プリントもらったり、ウチで一人で書いてみたり、普通の授業に混ざってるだけで楽しいんだろな・・・。

このクラスだけだから能力分けも不可能。先週とは違う理由で、この先本当にどうしたらいいんだろ?と悩んでしまいました・・・。
あ、来週の月曜は祝日、授業なしで~す。みんな忘れて授業に来たりしないようにぃ~。

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コメント

おおおっ、今日は平常授業だったんですね。
おめでとうございます!
本来の職分についての悩みができるようになって、良かったじゃないですか。
腕の見せ所ですね。
人も欠けてないし(出席したいのに欠席しなければならない理由がはっきりしているし)、安心しました。(って、私が心配してもしょうがないんですけど。(^^;)

ところで、文法...ふふふ、忘れました、昔のことは。
英語...2回もスクール通った+義務教育も受けた 未だにしゃべれませ~ん。
ううう、ごめんなさい。

投稿: hiyochan | 2006年5月30日 (火) 19時53分

おぉ、『ヤツ』さんも参加する事に意義があったんですね~(^^)

波乱万丈の【SATOさん先生が行く!】
一週なか空きがあってますますグレードアップしそうvvv

次回の放送もたのしみで~~す♪

投稿: ティー | 2006年5月30日 (火) 21時12分

うわぁ~マイケルAかっこいい~~~~!めっちゃ爽やか。。。S君、反省したみたいやね!これで次回からもちゃんとできてたら本物や!

投稿: ともみ | 2006年5月30日 (火) 22時43分

なんだか、普通?に授業が行われたようで。。。
文法の話ですが、今更ながら「ふむふむ」って感じです(笑)
訳あって英文考える時に、KIWIくん達同様?基礎のない私は「しっかり、文法やっとくんだった(涙)」と毎回反省の日々です。

Sくん 間違って来週こないですかね??
なんか ちょっと心配(笑)

投稿: take | 2006年5月30日 (火) 23時56分

「分」の読み方が色々あるってとこはやっぱろみんなヘロヘロになるとこなのね・・・。
我が夫も数年前にそこでヘロヘロになって挫折したことが。(遠い目)
なんだ、皆いっしょじゃん、よかった。ってよくねーよ!

投稿: ノリ | 2006年5月31日 (水) 10時30分

常々疑問に思っていました。
日本人って外国語に弱い人が多いって言われますよね。
ヨーロッパ言語圏の人達は、3ヶ国語を繰るのが当然とか。
それは本当ですか?
日本人の英語習熟度とKIWI皆様の日本語習熟度曲線に違いはありますか?
最終的には個人差なのでしょうが、気になって。

投稿: Futa-bar | 2006年5月31日 (水) 15時42分

>hiyochanさま、
なんとか形だけは『平常授業』ですが、問題が山盛りだす。
英語なんてものは、気合だ気合だ気合だぁ~~!!です。
わかんなくっても喋り倒す、「関西のおばちゃん」をサンプルに。
あ、でもおばちゃんたちは、関西弁で喋り倒しますが・・・。

>ティーさま、
来て、一緒に座ってる勉強してるつもりなのが楽しい『ヤツ』の意義=真剣に勉強して、これからも先に進みたい、普通の人の意義、が共存できないんですよね。
この先もっと難しくなるのに・・・(涙)。

>ともみさま、
Sくん、反省っつうか、怒られて凹んだのが正しいだろね。
いや、本物の学習者、っつうか、参加してる人、っていうか。
意気込みは分かる。でもそれだけ・・・。

>takeさま、
私、変わり者だったので(笑)、英語嫌いだったけど文法好きだったんですよね・・・。変?
あ、学生時代の希望的観測では、中国語を話せるようになってるはずでした、私。なんでいまNZ?中国語?全然・・・。ああ、人生ったら・・・(笑)!

>ノリPさま、
数詞はねぇ、やっぱりみんなヘロヘロよ。るーくだけじゃないわよ。ウチの旦那なんて、ついこないだまでまた!家で、数の数え方も日付も教えたばっかりだもん、計100万回くらい!?
でもいま、また全く新鮮にクラス来てるよ。今、100万1回目に挑戦中。どうせまた挫折するな、ウチは(笑)。

>Futa-barさま、
出会ったオランダ人は綺麗な英語を話してました。
出会ったドイツ人も結構うまかった。
出会った英語圏(英米豪新等)は、モノリンガルが多かったです。
以前、タイで出会ったフィンランド人は、普通に英語で話してましたが、
「良かった、通じて。初めて喋るんだ、英語で。」
って言ってました。彼らの話だと、特に勉強したわけではなくて、国の英語教育のあり方自体が異なるのだと思います。
>3ヶ国語を繰るのが当然とか。
う~ん、これはどうなんでしょ?
やはり言語の発展の歴史、そして文化背景として、欧の言語自体が似てるのと、陸続きなため、電波が届いてくる、ってのは聞いたことあります。でも『当然』かどうかは・・・?です。

KIWIの日本語学習と、日本人の英語学習。
もちろん、人それぞれの背景、性格、個人差だとは思いますが、お国柄、性質柄、を含めてふと浮かんだのが、
「どちらもスピーキングになるとビビってしまうようだ(笑)。」
でした。シャイというか、引っ込み思案というか、内弁慶というか。ただ、これも文化背景の1つだとは思います。
以上、SATOの私見でした。

投稿: SATO | 2006年5月31日 (水) 19時02分

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